して差し支えないかもしれない。

表1　ドイツ赤十字社ボン本部の歳入予算（千マルク）

表2　ドイツ赤十字社ボン本部の歳出予算（千マルク）

他方、表2の示す通り、ボン本部の歳出予算をみると、赤十字杜が、特定予算を正確に組んで財政運営している事がわかる。本部予算と航空運搬業務予算はそれぞれ特定予算として完結しており、連邦・EU委託業務の半分程度が国際任務であり、その他の支出の多くは、次年度繰越しである。支出側からも推察して、国内活動には、やはり総支出の半分程度が充当されていると思われる。

（c）　任務

さすがに赤十字杜の任務領域は、非常に多岐に及んでおり、災害救助、開発援助等の国際任務に始まり、勿論応急手当講座、病人看護、介護補助、航空運搬業務、救助活動、献血活動等の国内任務に加えて、狭義の無償社会福祉としては、慰問活動、救急介護活動、障害者援助、高齢者援助、移民亡命者擁護、青少年援助、失業者援助、全般的助言活動等を展開している。入手した年次報告書を見る限り、当然かもしれないが国際任務に重点が置かれている印象である。他方、無償社会福祉の領域でも、逐次細かい報告が記されている。この中で、これまでの記述との比較可能性を考えて、青少年援助について、簡単に纏

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